先輩からのメッセージ

  • 下﨑 琳

    プログラムⅠ(専門領域重点プログラム)

    2025年3月修了 予定

     私は、たすきがけ研修で1年目は金沢市立病院、2年目は当院で研修しました。

     金沢市立病院は内科や外科、整形外科、産婦人科など一通りの診療科が揃っており、どの先生方にも質問しやすくアットホームな雰囲気でした。先生方はカルテの書き方から当直の仕方、コメディカルスタッフの方は採血手技やエコー手技などを指導してくださったおかげで、病態の把握に加えて実際の仕事の仕方を学ぶことができました。
     当院の研修開始時は、市中病院だった時と比べて研修医の数が急に増えたので戸惑うこともありましたが、検査部で抗菌薬の使い方をマスターし、ニューヨークで医療英語を学ぶなど大学病院ならではの研修ができました。また手技が上手くいかなかったときやカンファレンスの準備で大変だなと思った時に、励ましてくれる先生や研修医が沢山いました。

     将来の診療科を選択する点からも、1年目に研修して興味をもった診療科を2年目に深掘りして決めることができるので、たすきがけ研修はとても有難かったです。4月から職場が変わり専攻医となりますが、これまで教えて頂いたことを糧にまた新しいことを吸収しながら精進していきます。

  • 町田 瞳

    プログラムⅠ(専門領域重点プログラム)

    2025年3月修了 予定

     私は専門領域重点プログラムの研修を修了いたしました。このプログラムの魅力は、市中病院と大学病院を1年ずつ経験できる点にあると思います。

     1年目は加賀市医療センターで研修させていただきました。国家試験に向けて机の上で勉強した様々な知識が、いざ現場に立ってみるとこんなにも違うのかと思い知らされた1年間でした。特に救急の現場では「頭痛」、「腹痛」、「体動困難」など、いわゆるcommonな症状を訴える方々がたくさん来ます。実際に初期対応をさせていただく中で、現場で素早く判断し行動する力が身につきました。しかし治療をしていざ退院となると、「高齢者ばかりの世帯なので服薬管理が不安だ」、「退院しても1人暮らしなので通院が難しい」など、その患者様ごとの家庭環境や背景を考慮しなければならない場面が多々ありました。地域連携やコメディカルスタッフの皆様など、様々な業種の方々と手をとって1人の患者様を支えることが重要になります。医師1人の力などなんと微力なのかと痛感しました。

     2年目で大学病院に戻ってからは、より専門的な検査や治療を必要とした疾患を数多く経験することができました。最新の知見や設備が揃い、数多くの医師でディスカッションをし、治療方針を決定していきます。精密な検査や高度な治療が行われ、小規模な病院では困難であった疾患への対応を勉強することができました。また大学病院は研修できる診療科が豊富であるため、放射線科や病理診断科、集中治療部など、どの診療科に進むにあたっても関わりのある科を研修できます。その科の先生方がどのような働き方をしているのか経験させていただくことによって、自分の診療科に戻った時の見え方も違ってくると思います。

     地域の拠点病院と大学病院では、求められる医師像が変わります。それを身をもって体験でき、人としても大きく成長できたと感じました。悩み立ち止まる時もありますが、必ず周りには支えてくださるたくさんの方々がいます。感謝を忘れず、ぜひ充実した研修生活を送ってください。

  • 室谷 祐樹

    プログラムⅠ(専門領域重点プログラム)

    2025年3月修了 予定

     私は、一般入試前期日程で金沢大学に入学し、専門領域重点プログラム(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)を選択しました。当プログラムの魅力としましては、たすきがけ研修と大学病院での研修を組み合わせることで、Common Diseasesと専門性の高い症例を研修医の内から学ぶことができる点にあると思います。
     
     私は、最初の3ヶ月間を当院で行った後、11ヶ月間黒部市民病院で必修科を中心に研修させて頂きました。黒部市民病院での研修では、Common Diseasesを中心に幅広い症例を経験しました。また、長期間を共にすることで、当院以外の病院に勤務している研修医や勤務医の方とも交流をすることができ、交友の幅を広げることもできました。

     当院に戻ってからは必修科を修了した後、残りの期間を耳鼻咽喉科・頭頸部外科で研修させて頂きました。当院には北陸3県から症例が紹介されてくるため、再建を必要とする症例など市中病院では中々経験することのできない症例もチームとして経験することができました。また、当院に勤務している専攻医の先生に相談しやすい環境ですので、専門医を取得するまでの流れや大学院への進学など、キャリアの相談を行いやすい点も当プログラムの魅力だと思います。

     当院での研修で、初期臨床研修医の内から専門性の高い症例を経験し、質の高い医療を学びませんか。